宿泊する場所は?予約は?
東海道を歩くという話をすると、よく心配されるのが「宿泊する場所」です。
ちゃんと宿があるのか?
夜になっても街にたどり着けず、田んぼ広がる国道の途中なんてことないのか?
実はそこが街道歩きの便利なところ。
江戸時代から、しっかり宿場が整備されてきたので、
今でも、宿泊施設のあるそれなりの町が、適度な間隔であります。
492キロという距離の中に、53か所の宿場があります。
単純に計算すると、宿場間の距離の平均は、9.1キロ。
1日に20キロ程度歩く場合には、出発地も含め2~3か所の宿場を通ることになります。なので「1日歩き続けても全く泊まる場所がない」という事態には、まず陥らず、その日の体調によって歩く距離を縮めたり伸ばしたりという調整もできます。
ただ今は何もない宿場も
大部分の宿場には複数の宿泊施設があるのですが、何箇所か、今ではかなり閑散とした集落になっているところや、宿泊施設の数が限られている場所もあります。また時期によってはイベントやコンサートなどで「どこも満室」という事態も十分考えられます。
なのである程度事前に、それぞれの宿場にどの程度の宿泊施設があるのかなど調べ、泊まりにくそうな場所は行程を決める際に考慮に入れたほうがよさそげです。
私が歩いた時に「宿がない/限られている」と思った宿場は下記のとおりです。
- 原
- 蒲原
- 由比
- 丸子
- 岡部
- 金谷(一軒あるが定休日あり)
- 日坂
- 白須賀
- 二川
- 御油
- 藤川
- 鳴海
- 石薬師
- 庄野
- 坂下
- 土山
宿の予約はいつする?
数年前に歩いた知人は、「毎朝、翌日の夜の宿の予約をしてから歩き始めた」とのことです。
これなら、その日の夜の宿の予約は確保されていますし、
天候や体調で、予定していた行程が多少狂ったとしても対処できます。
また、予定していた宿場で宿がとれなかったとしても、
ひとつ手前の宿場で泊まるなり、もしくはちょっと頑張ってひとつ先まで歩くなどできます。
私も同様に、翌々日分くらいまで予約を入れながら歩きましたが、たまに「その日の宿が決まっておらず夕暮れ近くなり慌てて携帯で探す」なんてこともありました。
今は、パソコンからでも携帯からでも、インターネット経由でホテル・旅館を検索し、空き状況を確認したうえで予約入れることができます。さすがに「当日・翌日の予約」となると、ネットでは受付けていないところもありますが、翌々日分くらいだったら大丈夫なところが多いようです。
少し前までは、女性がひとりでの宿泊で、かつ電話で直前の予約などというと、宿側に警戒されて、部屋が余っていても断られるなんてこともあったと聞きますが(実際のところはわかりません)、ネット予約なら、シングル歓迎のところも調べやすいですし、電話で「あいにく満室で」と断られまくるしんどさもありません。
なかなかおススメ、クアハウス
ホテル&旅館以外におススメなのが、健康ランドやクアハウスで、朝まで営業しているところです。利用料+深夜割増料金で2~3000円くらいですし、多種ある温泉で足の疲れをゆっくり癒すことができます。
リクライニングのきくチェアが並ぶ仮眠室や、
マットレス&枕でしっかり寝れるスペースのあるところもあります。
ただ、曜日によっては込み合うこともありますし、洗濯などができないというデメリットもあります。
私は
- 戸塚(戸塚温泉~ラジャの湯)
- 興津(クア・アンド・ホテル 駿河健康ランド)
で、適当なホテルがなくクアハウスに泊まりましたが、非常に快適でした。
絶対に外せない「旅籠」泊
江戸時代の旅籠が、今もそのまま営業しているところがあります。
私が宿泊したのは、赤坂宿の「大橋屋」。
一泊料金は10,500円と高めですが、料理もおいしく満足です。
東海道53次ウォークで、ここははずせません!
§記事最終更新日:2009年11月19日
