赤坂宿から一緒に歩いたれいこさんにも教えてもらった老舗「蓬莱軒」。
こういうとこに夜ひとりで入ることは滅多にないので緊張したが、予約客や団体客などのためのお座敷とは別に、一階のテーブル席のエリアにはカウンター席もあり、ひとりでも歓迎される。
ただメニューみてびっくり。
ひつまぶしってば、2,730円!!!
こんな高いの!?
いや、もちろんうなぎ専門店でうな重・うなぎ定食食べれば、当然2000円以上するというのはわかるんだけど、自分の中で「ひつまぶし」って、もちょい安いものだと思っていたんですよ。
松坂牛定食 VS 牛丼
みたいな。
ファミレスでしか食べたことないってのが理由だけど。
でも、入店時に結構勇気出しただけに、
メニュー見た後に「やっぱり・・・」と帰ることもできず、「帰京したらまじめに働こう」と心に誓って、ひつまぶしを注文。
これがおいしかった!!!
(コストパフォーマンスとかそいうことは一切無視して。おごり以外でこういう価格帯の夕食を食べた経験は皆無に等しいので)
ひつまぶしの食べ方は、
メニューの1ページ目に書かれている。
まずは・・・
「おひつのご飯を十文字にすじを入れて一こまづつにします」(原文ママ)
ぎっしり~!
そしてもんのすごいいい香りが漂ってくる~!!!
勇気出して店に入ってよかった。
金額に仰天しつつも注文してよかった。
「一膳目 お茶碗に盛りそのままお召し上がり下さい」
細かく切ったやつがちらし状態で乗っかってるのかと思ったけどそうではなく、ちゃんとうなぎの形したものが、しめさばのようにカットされて敷き詰められているような感じ。
おひつとは別に用意されているお茶碗に盛り付けてみた。
脂たっぷりの身がジューシーで、
でもそれ以上に、こんがり焼けている皮がおいしい。
ふわふわの身をきゅっと反らせている皮はうまみたっぷり。
まずは素のまま賞味したところで、
次のステップへ。
「二膳目 薬味(のり・ねぎ・わさび)を入れてまぜ うなぎと薬味の風味をお楽しみください」
不思議なもので、薬味のせるとまた別の味。
わさびがうなぎの脂の甘さとようあう。昔、うなぎ好きな知人に連れて行ってもらったお店で食べた白焼きを思い出した。
ただ、一膳目のようにうなぎの味そのものを楽しめる感じではないかな(ねぎが結構前面にでちゃったかも)。そういう点で、ちゃんと「お召し上がり方」が書かれていたのはうれしい。なければ最初から薬味全部乗せしてたと思うので。
そして次は!
「三膳目 薬味とおだしをかけてうな茶漬けとしてお召し上がり下さい。さっぱりした味をお楽しみいただけます」
これもいい!
だしにたれが混ざって、絶妙の味。
すするように食べるうなぎとご飯。
なんて贅沢なお茶漬けなんだ~!
厨房の中とも、背後のテーブル席とも切り離されたカウンターで、写真撮りながらひとり黙々と食べ続け、ひっそり幸せをかみしめている自分。
さすが老舗で、フロアのスタッフのさりげない心配りで、女性一人客でも結構居心地よかった。そしてなにより・・・
おいしかったです♪
ご馳走様でした!