あの橋で、自分の28日間の旅は終わる。
走って向かいたいような気もするが、同時にこの旅行が終わってしまうのがとても寂しく立ち止りたいような気も。
そして交差点を渡って三条大橋にたどり着く。
うっかり写真撮り忘れたんだけど、大学時代の後輩が、東側の橋のたもとで待っていてくれた。
感動の対面。
夕暮れの三条大橋。
若い人たちや旅行者が、川面を見つめながらぼーっとしている。
ここが東海道の西の起点。
きれいだなあ。
橋の西側には、弥次喜多像。
ここでもうひとり、ブログ仲間が子供を連れて待っていてくれた。
会うのは初めてだったが、髪型と雰囲気、
それと、誰かに出迎えメッセージを書こうとしていたらしい色紙とマジックを手にしていたのですぐわかった。
悪かったなあ。
あと10分遅く到着していれば、きっと予定通り「祝・東海道53次ウォーク完歩!」とか書いた紙を両手で掲げて待っていられたのだろう。
娘さんはコッコちゃんが気に入ってくれた模様。
そして4人で鴨川の河原に降りていった。
トンビが上空を旋回している。
歴史ある三条大橋は、もちろん今は車も走れるように現代版になっているが、どこか昔の面影も残した作りになっている。
昔、多くの人が処刑されたり、晒し首にされたりした歴史舞台、鴨川の河原も、いまは穏やかな散策路だ。
東海道53次ウォークのゴールイン記念写真を撮ってもらう。
出迎えてくれたもかりさん&娘さん、そして後輩M、ほんとにありがと~!
乾杯~!
おいしかったなあ、このビール。
そして河原でしばしまったり。
至福のひととき。
最後の「坂」連発で結構汗かいたので、ビールがよく染みわたる。
そうそう。
忘れちゃいけない、最後の絵葉書。
昔の三条大橋はこんな感じだったんだね。
家族に向けて、ゴールインの感想や出迎えてくれた友人のことなどを書き記す。
(そしてその最後の絵葉書を京都で投函するのをすっかり忘れたことに、後で気づくのだが)
東京・日本橋を出発したのが2009年10月3日。
京都・三条大橋に到着したのが10月30日。
28日間。
距離は495キロ。
日常生活では、前日夜に何を食べたかすらすぐ忘れてしまうのに、この28日間の出来事は、不思議なほどに細かく思い出せる。
見たもの、感じたこと&考えたこと、いろいろな人との交流。
たくさんの思い出。
30代最後の年の、貴重な体験でした。
このブログを見ていてくれた方、Twitterなど通じて応援メッセージを寄せてくれた方、一緒に歩いてくれた方、道中、見も知らぬ旅行者に親切に接してくれた方々に、心から感謝!