今は渡しはなく、それどころか激しい埋め立てを行った結果、海岸線は江戸時代と大幅に変わってしまい、当時のルートはほぼ「陸」になってしまっているという落ちも。
そんなわけで、一日歩行距離としては少々長めの25キロを歩いていくことになった。
陸路ルート候補はいろいろある。
宮宿の道標のところで分岐する「佐屋街道」で歩くとか、国道1号を歩くとか、それと平行して走る「東海通」で歩くとか。
海近くの23号線も面白そうだったんだけど、どうも高架下を歩く時間が長そうなのでやめ、東海通を歩いた。
これは正解だったと思う。
お店も多く、バス路線でもあったので歩いている地元の人も多く、ひたすら歩き続けた割には飽きずにすんだ。
時間なかったので、ストイックに歩き続けたが、余裕があれば、名古屋港水族館や、いろいろなお寺などもあるエリア。
そして大規模な道路工事も進行中だった。
伊勢湾にそそぐ川も多く、何度も橋を越える。
途中に宿場もなく、ただただ歩き続ける25キロだったが、橋を越えるたびにゴール地点に近づく達成感を感じられる。
沖のほうには観覧車や、美しい橋のシルエットなども。
東海道五十三次ウォークということで、
宿場の見所なんかも追いかけてはいるが、そもそも自分が好きなのは「歩く」こと。
ほー、このあたりに新しいマンションがいくつも建つんだ~とか。
橋の上に雲いっこもない!とプチ感動したりとか。
あしよし生い茂った川原風景に、
子供時代を思い出したりとか。
歩いているだけで、自動的にインプットされてくる視覚情報に、自分が受動的に反応していろいろ考えたり感じたりする感覚が好きなのだ。
25キロもただただ歩くのはしんどいかなあと心配したけど、
実はけっこう飽きずに楽しく歩けた。
まあ、最後は足痛くなって少々しんどかったけどね。