これは、一般の人が泊まる旅籠とは違い、大名や幕府役人などが泊まる、VIP専門ホテルだ。
本陣で間に合わないときに使ったのが、脇本陣。
普段は旅籠として利用されることもあったという。
そんな脇本陣の遺構が残っているのは、
東海道の中でも、ここ舞坂のみ。
自分も、これまでさんざん「本陣跡」「脇本陣跡」の看板を見てきたものの、実際の建物の中に入るのは初めて。
間口も周辺の家(元旅籠)よりずっと広いが、それより驚くのは奥行きの長さ。かなーりうなぎ寝床状態。
ここが大名・奥方などVIPの人の部屋。
周囲より畳が高くなっているのは、単に「偉さの象徴」ということだけでなく、くせものが床下に忍び込んで、槍でぶすっとやってきても、矢先が届きにくくする目的もあったのだとか。
このあたり、ボランティアの女性がとっても丁寧に教えてくれた。
さらに、
「遠くからわざわざ歩いてきたのなら特別に・・・」
と、本来は通路から見ることしか許されないところに座らせてくれた。
どきどき。
とてもじゃないけど、奥方みたいにくつろいだりなんてできないよ!
VIPルームからは中庭が眺められるようになっている。
右側が友人はりま。
左側のマスクしている人が、ボランティアの女性の方。
お風呂のこと、なかでの争いごとを防ぐための建物のつくりの工夫、近所の食堂のこと、コンビニの場所など、とにかくいっぱい親切に教えてくれた。感謝!
脇本陣、よかったです!