それでもやはりはじめて歩く道には、好奇心をくすぐる風景が次々現れて飽きることはない。
だんだん見慣れてきた一里塚の跡。
江戸時代には、土を盛って少し高い塚になったところに、榎が植えられていたという。ガイドブックによると、徳川家康が「ええ木(良い木)を植えろ」といったのを「榎」と聞き違えたとか書かれていた。
「それで榎が植えられていたんだって」という話をしたら、藤沢から一緒に歩いたaiko*さん、一瞬「えのき茸」と勘違いして、きょとんとしていた。
一里塚に植えられた「えのき茸」。
私も一瞬、その風景を想像してしまった。
かなり仰天したのはここ。
松屋本陣の跡。
大磯─小田原間が長いこともあり設置されていた「間の宿(あいのしゅく)」。
茶屋などが並びにぎわっている中、大名などの休憩所に指定されていたのが、ここ。
それにしても、一般の住宅の敷地内に案内標識があるとは~。
「松屋」であった和田家には、本陣を利用した人々の記録である「御休帳」が保存されていて」と書かれているんだけど、
このおうちの表札を見たら、まさに和田さん。
すごいなあ、代々ここに住んでいるんだ!!!
周辺の家と比べても特に違いのない普通の一戸建てなんだけど、由緒ありすぎ。うらやましい~。
(でも旅行者がぴんぽん鳴らして「見せて欲しい」といってきたり、大変なことも多そう)
押切坂の途中には、道祖神。
ときどき海を垣間見つつ、
ついに小田原市に!